安産を過信してしまって、失敗した異国での出産

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私の初めての出産は、夫の仕事の都合で海外でした。
初めての妊娠で、全く出産の経験がないこととプラス異国での出産の知識がまるでないというデメリットを抱えていながら、なぜか、私は自分は出産上手だと変な自信がありました。

 
今では、自分の浅はかさに苦笑してしまいそうですが、当時は、出産を運動の一つと捉えていて、自分の運動神経や体力に過信していたので、そのような妄想を抱いていました。
私のこの運動神経イコール安産というおろかな考えは、苦しい出産を体験して、崩れ去っていくこととなりました。

ニュージーランド無料と有料の出産

ニュジーランドは外国人でも永住権を保有していれば、無料で出産ができます。
無料の場合は、助産婦さんが妊娠期間中、お世話してくれて、出産の時も、助産婦さんがとりしきってくれる方式です。

 
もちろん、何か、途中で、出産が困難になった場合は、産婦人科の医者がやってきて、処置を代わってくれますが、無料です。
しかも、無痛分娩を選んでも無料です。

 
一方、妊娠中から、産婦人科の医者に見て欲しい人は、有料オプションということになります。
私は、出産を経験してもいないのに、ものすごく安産だと思っていたので、もちろん、無料の助産婦コースを選び、無料なのにも関わらず、無痛分娩を選びませんでした。

 
しかし、いざ、陣痛が始まっても、なかなか子宮口も開かず、赤ちゃんも全く下方に下りて来ないという、恐ろしい難産な状況に、10時間以上も苦しむことになりました。
心の中で、はやく帝王切開にしてくれ!と何度も叫んでいました。それと同時に、無痛分娩を選ばなかった自分を呪いました。

顔中傷だらけのいきみタイム

助産婦さんが、やはり、大きな病院で帝王切開にしてもらおうと救急車の手配を始めた頃に、私の子宮口は全開になりました。
そこで、はじめて、いきんでいいということになりました。

 
助産婦さんの「プーーシュッ!」という声にあわせて、思い切り、いきみました。
陣痛はただただ、耐えるのみで、痛くて、死にそうでしたが、いきみは、こちらから、攻撃していいという感じで、気持ち的に少し救われました。

 
はやく、信じられない痛みから解放されたくて、必死で、運動部で鍛えた全身の筋肉に力を入れて、2時間、いきみました。
その後、ようやく、息子が生まれてきたのですが、生まれてきた息子のことより、私の心を大きくしめたのは、「何でこんな顔になってしまったのか?」ということでした。

 
あまりにパワフルないきみを出してしまったために、私の顔の毛細血管が皮膚の下で切れて、顔の表面に浮き出てしまったため、まるで、顔中傷だらけのようなことになってしまっていたのです。
整形手術が必要かもしれないと本気で、心配したほどです。実際は、2週間ほどで、すっかり、顔中傷だらけ状態がなくなりました。

 

私が初めての出産で学んだ事は、出産と運動神経はなにも関係ないということと、「いきみ」は顔の筋肉は使ってはいけないということでした。
出産に根拠のない、安産の過信はやめておいたほうがいいと初産の友人にはいつも言っています。